本文中の聖句は日本聖書刊行会発行の新改訳聖書より引用。画像は著作権切れ等のパブリック・ドメインのものを使用しています。 最新記事へ
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[ 聖書・キリスト教(基礎) ] イエス・キリストの公生涯についての私見 -- “受難”に到るまでの経緯
Track back(0) | 2004年05月07日Clip!!

 「パッション」の壮絶な受難シーンは、クリスチャンはまぁ言うに及ばず、それ以外の多くの人々の心も揺さぶっているようですね。
 それに便乗しまして、本日のエントリーでは“受難”に到るまでのイエスの歩み(彼が宣教活動に専念した三年間を公生涯、それ以前の誕生からの三十年間を私生涯と呼びます)のポイントを時系列に紹介してみます(注:カナ〜リ省略&面白いトコだけピックアップ)。
 「パッション」関連のエントリーはこちらからどうぞ。

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イエス、バプテスマのヨハネから洗礼を受ける
 イエスの公生涯のスタート時、バプテスマのヨハネと呼ばれる預言者をリーダーとした“ヨハネ教団”なる集団があったらしい。ヨハネは「もうすぐメシアが現れるから、その前に罪を浄めろ」と説き、ヨルダン川で人々に洗礼を授けていました。そこへイエスが現れて、「畏れ多い」と渋るヨハネを説き伏せてムリヤリ洗礼を授けさせます。
 今でもクリスチャンになる際には教会でこの儀式を受けますが、そもそもの始まりはコレ。

荒野で四十日四十夜の断食をする
 「フツー餓死するが?」との突っ込みはナシ(笑) ここで真のメシアとなるべく悪魔の誘惑を受け、見事にそれを退けます。まぁ、腹が減ってフラフラになったところで幻覚でも見たんじゃないかとも思うのですが。とにかく、悟りを開いたイエスは、世の中を救うために宣教活動を開始。

弟子をスカウト
 アンデレ、ヨハネ、シモン・ペテロ、ピリポ、ナタナエルなど。勝手についてきた弟子もいれば、イエスに無理矢理(?)スカウトされた弟子もおります。

最初の奇跡
 カナの町で結婚式に招かれたイエスは、水をワインに変えて人々を驚かせます。

続々と病人を癒す
 これ以降も奇跡の逸話は多々あり。
 私はイエスの偉大さはその教えにあると思っていますので、こういうエピソードはあまり好きではないのです。ただ、私自身、手術で損傷したはずの祖母の脳が奇跡的に復活した(医者も腰を抜かしていた)という経験がありますので、イエスの奇跡もあながち否定できないとも思います。 

メシア宣言をする
 故郷ナザレの会堂で「メシア到来」を予言するイザヤ書の一節を朗読し、一言。
「この予言は成就した(俺様がメシアだ宣言)」
 が、「(゚Д゚)ハァ? アンタ大工の息子だろ!?」と相手にされません。

“ハンセン氏病”を治す
 新改訳での病名が差別用語になっているらしいので、↑のように表記します。これも奇跡の逸話ですが、治癒の真偽はともかくとして、当時人々に忌み嫌われていた病人の患部に直接手を触れるなどしたイエスの行為は、現代で言えばマザー・テレサを彷佛とさせます。というか、マザーはイエスのこの精神に倣ったのですね。

山上の垂訓
 行く先々で大勢の人々がイエスの説教を聞きに集まってくるようになります。ある時イエスは、高い山の上から群集相手に説教をします。映画でも必ず見られる名場面。
 よく知られている「幸いなるかな、心の貧しき者。天国はその人のものなり」等の教えはここで語られたもの。
 私見ですが、イエスはこの時の説教で究極の平等論と愛を説き、また最近流行りの“潜在意識の活用”に非常に近い信仰論を語っています。
 当時の世相やユダヤ教の戒律に照らし合わせると、イエスの思想は非常にリベラルかつ危険なものであったと言えます。この頃からユダヤ教のパリサイ派やサドカイ派との対立が目立ってきます。

バプテスマのヨハネ、処刑される
 イエスに洗礼を授けたヨハネがガリラヤの領主ヘロデの妻を批判したかどで捕らえられ、斬首されます。舞踊やオペラの題材として有名な「サロメ」のエピソードがこれ。知らせを聞いたイエスは、自分の身もそろそろヤヴァイと感じ始めた……はず。

変貌山にて
 ピリポ・カイザリア近くの山頂にてイエスは祈り、そこで古代の預言者モーセとエリヤの霊と語ります。……と、聖書には書いてありますが、要するに、イエスはここでメシアとしての使命(自らの思想に殉教すること)を覚悟したのではないか、と。
 弟子のペテロが「あなたは神の子、キリストです」と言いますが、イエスは「それは誰にも言うな」と用心深く念を押します。

エルサレム巡礼
 過ぎ越しの祭が近づいてきたので、イエスは弟子たちと共に聖地エルサレムに向います。ついでにそこで自らの思想を広める目的もあります。が、既にユダヤ教のお偉方から目を付けられていますから、行けばほぼ確実に殺されるであろうこともわかっております。

エルサレム入城
 ロバに乗って入城したイエスを群集は熱狂的に迎えます。イエスをローマ圧制からの解放者、ユダヤの王であると勘違いしたのですね。このとき狂喜乱舞していたエルサレムの人々が、後にイエスの処刑を望むことになるから泣ける(;つД`) イエスの教えは斬新すぎて、受け入れられにくかったということですな。

エルサレム神殿での狼藉
 神殿に祈りに行ったイエスは、そこで商売や換金が行われているのに憤慨し、商人を追い出しにかかります。つっても神殿での商売は合法的だったわけで、イエスの行為に反発した人々との論争に発展。イエスに言い負かされた学者や祭司らは彼の処刑を心に決めます。

   ↓

最後の晩餐
 ……と、いよいよここから“受難”となります。続きはマニアのための、聖書的に正しい「パッション」のポイント全30でどうぞ。

 イエスの公生涯の詳しい模様を手っ取り早く知りたい方には、↓の映画をお薦めします。

映画「ジーザス」日本語版
-- ルカによる福音書を淡々と映像化したもの。時代考証もわりとしっかりしている。伝道用の映画なので、聖書的に正しいイエス像を“学びたい方”にはお薦め。ただし、あまりドラマチックではない。

キング・オブ・キングス
-- とにかくドラマチックに楽しみたい方向け。ただし、「ブロンドに青い目」のイエスと俳優たちのベタベタな演技に抵抗がなければ(笑) 映像は超きれいだし、“山上の垂訓”シーンも迫力があって秀逸です。


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